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終わらない治療②
【森田サイド】
看護師「勇人君、森田先生戻って来たよ!」
ナースステーションへ戻ると看護師さんと勇人が俺を待っていた。
勇人「グスン……泣」
森田「なんで泣いてんの?」
看護師「泣きながら部屋から出て来たんですよね…理由はまだ聞けてないです」
森田「出て来た時からこんなに泣いてたの?」
看護師「そうですね……」
なんでこんなに泣きじゃくってるんだ?さすがに泣き過ぎでしょ
森田「どうしたの?」
勇人「グスン……ヒック…泣」
森田「治療辛かった?」
勇人「分かんない泣」
……分からない?どういうことだ
森田「理由は分からないけど泣きたいってこと?」
勇人「急に寂しくなって泣きたくなってきた泣」
…………ん?
まさか促進剤でホルモンバランス崩れたか?
森田「勇人の心電図モニターこっち向けて」
看護師「はい」
心電図に乱れはないな
森田「ちょっと首触るよ」
熱は若干ありそうだけど許容範囲内
森田「気持ち悪い?」
勇人「ちょっと……」
加藤「戻りましたー、すみませんお先にありがとうございました」
森田「おかえり、勇人促進剤効いてきてるみたいだから治療始めよう」
加藤「お!分かりました」
椅子から立ち上がると勇人にスクラブを掴まれた。
勇人「嫌……です泣」
森田「薬効いてそうだし、心臓問題ないからやるよ?」
勇人「でも……泣」
このチャンス逃したくないからギャン泣き覚悟で無理矢理連れて行くか……気持ち尊重して話し合いで説得させるか……
勇人「………2人がいい…」
加藤「俺と2人きり?」
勇人「なんで泣」
加藤「なんでって苦笑。」
森田「俺と2人でやるならいいの?」
加藤「森田先生独占したいのかなー笑。手取り足取りやってもらいな?」
勇人「………静かにやりたいだけ……」
加藤「ふーん
(俺うるさいみたいじゃん苦笑)」
森田「分かった、じゃあ俺と2人で続きやろう」
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