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薬の追加②
【森田サイド】
効果がそれなりにあって副作用も比較的少ないけど、陰嚢に注射しなくてはいけないっていう点で勇人にこの注射をするのは保留にしていたけど、点滴だけでは少し心もとないし、これ以上量を増やしても副作用も心配。
案の定注射と分かって取り乱す勇人を抑制して注射をしたけど、注射を打っていた途中から呼吸が浅い感じがして嫌な予感はしていた……
その予感はすぐに当ってしまって、バタバタしていた手足の力がスッと抜けてまずいと思い肩を数回叩いて刺激した。
森田「勇人ー勇人ー」
ダメだ。
ナースコールを押し、勇人の身体から降りて足を高くした。
森田「勇人!目開けて」
乳首を捻り刺激すると眉間にシワを寄せた
森田「酸素マスクつけてー」
看護師「はい」
駆けつけた数人の看護師に指示を出していると騒ぎを聞きつけた佐々木先生が入って来た
佐々木「どうしました??」
森田「注射の緊張と痛みで(意識)レベル落ちた。」
佐々木「あぁ…なるほど。」
勇人「んぅ……」
森田「勇人ー」
勇人「…んっ…」
佐々木「血圧70台か。もう1本点滴追加して全開で落として」
看護師「はい」
勇人「んゔ……」
森田「マスク触らないよ」
勇人の両手を軽く掴んだ
佐々木「目開けられる?」
一瞬ちらっと目を開けたが血圧がまだ低いせいなのかすぐに閉じてしまった。
森田「今日午前治療キャンセルして午後は体調見て決めるね」
佐々木「森田先生にお任せします」
森田「ホント治療思うように進まない子だよね笑。」
頭を撫でると少し反応があり、お腹をポンポンと撫でた
森田「まだ寝てな」
勇人「んっ……」
森田「静かなうちにおしっこの管も入れちゃおうかな……
血圧さらに落ちちゃうかな笑」
佐々木「そうですね笑。」
森田「午前他の子の治療入れるけどどうする?」
佐々木「そしたら……竹内先生のフォロー入ってもらえたら助かります」
森田「はいはい」
勇人「……ダメ…」
佐々木「ん?」
勇人「行かないで……」
森田「心細い?笑」
勇人「うん……」
佐々木先生と顔を見合わせてクスッと笑いあった。
佐々木「そうだよねー。森田先生取ろうとしてごめんねー」
森田「ちょっと意識ハッキリしてきた?」
勇人「…ぅ…ん…」
森田「その割には酸素戻らないんだよなー」
佐々木「そうですね……」
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