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緊急事態②

【森田サイド】 看護師さんに呼び出されて勇人の元へ小走りで戻ると、ナースステーションに響き渡るほど泣き叫ぶ勇人の声が聞こえてきた。 うずくまっている勇人の股をこじあけるとギラギラと勃起していてやっぱりかと少し焦った。 薬の効果が絶大だったらしく、海綿体に血液が多量に流れ込んでしまった影響でうっ血していた 可哀想な処置だけど、うっ血した血液を注射針で抜かないと壊死してしまうから緊急処置をしなくてはいけない。 青木「少し辛い処置だからウトウトする薬使うからね」 勇人「えっ……」 全身麻酔でもかけてあげられたら楽だろうけど、本当に少しウトウトするだけで痛みも分かるレベルの鎮静しかかけてあげられない 勇人「こわぃぃ泣。」 森田「勇人、針刺して血液抜く処置するからね」 勇人「やだ泣」 青木「手繋ごうか?」 勇人「……つな…ぐ……泣」 ウトウトし始めた確認してギラギラの陰茎を掴んだ 勇人「はぁぁん!!泣」 一瞬目を見開いて俺の方を見たが、痛みのあまり目を瞑って眉間にシワを寄せて苦しそうに唸り始めた 勇人「ゔぅ…はぁはぁ…ゔ…泣」 森田「血圧大丈夫そう?」 青木「80台なので補液追加してます」 青木先生に全身管理を任せられるから助かる。 森田「勇人、ちょっと頑張ってねー」 消毒をしてうっ血している部位に注射針を刺した。 勇人「あゔぁぁ!!!泣。ぎゃぁ!」 心電図モニターが激しく乱れて酸素飽和度も落ちたが青木先生が冷静に対応してくれるから心強い かなりうっ血していたらしく、30mlほど血液が抜けパンパンに腫れていた陰茎が落ち着いてきた 勇人「んゔーんー泣」 森田「まだ痛い?」 勇人「んー泣。もうやだ」 森田「うん、頑張ったね。処置終わったからね」 ガーゼで圧迫止血をしながら足をポンポンと撫でた。 青木「酸素化悪いのでマスクのままにしますね」 森田「いいよ、ありがとう」 青木「このままバルーン挿れます?」 森田「そうだね」

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