【佐々木サイド】 勇人「……せんせ…点滴外してょ……」 ルートをイジイジ触りながらボソボソっと話始めた。 佐々木「午前中は頑張れてたのに、急に点滴抜きたいくらい嫌になっちゃった？」 勇人「…急じゃなぃ…昨日も嫌だった……」 佐々木「そうかなぁ？？イヤイヤは言ってたけど、行動に移してまで不安に駆られてる感じじゃなかったよ？」 勇人「………」 佐々木「不安が爆発しちゃった理由があると思うんだけど？」 勇人「……グスン…グスン…」 ポロポロ　ポロポロ泣き始めた勇人の背中を撫でた 佐々木「……加藤先生の治療キツかった？」 勇人「……いつも……」 佐々木「いつもキツイ？笑」 勇人「……ぅん…」 正直加藤先生が原因かと思ってたけど、直接の原因じゃなさそうだな 佐々木「また気持ち悪くなるのが心配？」 勇人「…心配……」 昨日の副作用のトラウマって事か……？ 勇人「…いっぱい点滴繋がれてさ、ハァハァしながらトイレ行ったりさぁ、熱でぐったりしてても夜中触診したりさぁ……」 妙に具体的な話だな…… 佐々木「……誰か…… あっ…」 もしかして…… 佐々木「元？」 勇人「……ぅ…ん…」 あぁ…なるほど…… 佐々木「元からホルモン剤の話聞いたのかな？」 勇人「…違う……見た事思い出したの！泣」 元体調悪かった時集中治療室いなかったっけ…… いや……そうか……出したな……。 そうだよな、この2人同室だもんな……体調悪い元の事知ってるのか。。。 佐々木「なるほどね……自分も同じ治療始まったから、元みたく具合悪くなるかもって怖くなっちゃったか…」 勇人「グスン……だから取りたいの！！泣。」 佐々木「分かった分かった。事情は先生理解したから興奮しない」 今にも興奮しそうな勇人を抱きしめて背中をポンポン撫でた。 勇人「グスン…グスン…泣」 佐々木「ね？大丈夫……深呼吸だよ…」 勇人「僕には元の治療出来ない！泣」 佐々木「うん…うん…怖くなるの当たり前だよね……」 勇人「出来ない泣。無理……」 佐々木「先生達もね、勇人の性格は理解しているつもりなんだ。勇人の辛さのバロメーターがいっぱいいっぱいになるまで頑張れとは言わない」 勇人「グスン泣」 佐々木「勇人ここまでなら頑張れるかな？っていうところを見極めながら治療今までもしてきたし、これからの治療もしていくつもり。」