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不安の核②
【佐々木サイド】
佐々木「新しい治療になったし、友達の辛いところも見てきたし嫌になる気持ちは痛いほど分かるから、気持ちと体調と相談しながらマイペースに進めていこう?」
勇人「……グスン…」
佐々木「それとね、元ほど強いホルモン剤じゃないからね?笑。ホルモン剤にも種類があるからさ、全く同じ治療しているわけじゃないよ?」
勇人「…ぅん…」
佐々木「まぁ…それでもね、辛さの感じ方も副作用の出方も人それぞれだから、しんどいなっていう気持ちになると思う。
その時は先生達に辛いってぶつけていいからね?ちゃんと受け止めるから」
勇人「…ぅん…」
佐々木「勇人甘えるのは得意でしょ?笑」
勇人「ぅん……」
佐々木「治療頑張ってるご褒美ほしくなったら、いっぱい甘えにおいで笑」
勇人「ぅん……」
佐々木「ちょっと気持ち落ち着いた?」
勇人「ぅん……
……今日また治療するって加藤先生に言われた」
佐々木「勇人ができそうならやりたいけど?笑」
勇人「今日はもう出来ない」
佐々木「じゃあ明日またやろうか笑。」
勇人「ぅん……」
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加藤「休憩戻りましたー。勇人さんどう?」
佐々木「お帰り、今大人しくテレビ見てる」
加藤「抑制した?」
佐々木「紐長くしてるけど一応手だけね」
加藤「怪獣になった原因わかった?」
佐々木「元が体調悪かった時の事を思い出して、自分に照らし合わせて怖くなったみたい」
加藤「おぉ…なるほどねー。
てっきり森田先生の気を引きたいのかと思った笑」
佐々木「俺は加藤先生がいじめたんだと思ったよ?笑」
加藤「酷っ!俺の割には優しく対応したよ?」
佐々木「ごめん笑」
竹内「加藤せんせー、坦々麺奢って下さい」
加藤「あれ限定200食だからもうないんじゃない?笑」
竹内「じゃあ今日一緒に食べに行きましょうよ」
加藤「昼も夜も坦々麺食べたくない」
竹内「とんこつラーメンにしたらいいじゃないですかー、先生好きでしょ?」
加藤「麺類はもういい笑」
佐々木「竹内先生俺奢ってあげるから休憩行こうか」
竹内「え!!佐々木先生ホント神なんですけどー!佐々木先生一生ついて行きます!」
佐々木「お昼食べながら今日の振り返りも一緒にしよう笑」
竹内「…あっ…はい……先生…でもそれ休憩じゃ…なぃ…」
加藤「ふっ笑。しっかり指導してもらいなー。長いぞー笑」
竹内「…やっぱり加藤先生についていこうかな……」
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