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それぞれの方向性②

【竹内サイド】 佐々木「勇人にはいつも驚かされるな笑」 加藤「今日の治療厳しめにやったからメソメソしに来たかと思った笑」 (だから勇人、加藤先生と目合わせなかったのか笑。どんだけ厳しくやったんだよ) 竹内「でも意外でした…勇人が森田先生より治療を求めてるなんて……」 加藤「求めてたよ?課題全部森田先生にやってもらおうとしてたじゃん。独占欲丸出し」 竹内「あれ??たしかに………でもはっきり違うって……」 森田『求めているのは俺?』 勇人『………ちが……ぅ……治療』            ※前話参照 森田「違う治療ね」 竹内「ん??違う治療???」 青木「ミーティング中?」 佐々木「お疲れ様です。一応ミーティング中です笑。何かありました?」 青木「勇人ここ来た?」 佐々木「来ました」 青木「面白いこと言ってただろ?笑」 佐々木「はい、射精管理してくれって笑」 青木「始め俺のところに来て、射精管理となんでもいいから治療してくれって言うからさ笑。そういうことは班の先生に相談しろって一旦帰したんだよね」 (青木先生のところにも行ったの?なんで急にやる気満々になったんだ??) 佐々木「あらら苦笑」 加藤「まずいね苦笑」 竹内「え??何がまずいんですか?」 加藤「きっかけは分からないけど、焦りまくってるってことでしょ?」 竹内「ほぅ……」 森田「話戻るけど、勇人が求めてた違う治療……射精管理を新しい治療だと勘違いしてる事は一旦置いといて、勇人は今やってる治療に変化をつけて欲しいって感じてるってことだよね? 現に今やってる治療を再説明した時に納得していなさそうな反応だった」 竹内「はい……」 森田「逆に、点滴を減らしてみようって少しだけ治療に変化をつけただけで安心したのか返事もするようになった」 竹内「たしかに……」 森田「6号室……あの部屋は子供達がよく集まるから色々な情報が耳に入ってしまう……そして…同室の子達の治療が勇人と似てるから自分と同じ病気だと錯覚して治療方法が微妙に違うことが不安に繋がって、同じ治療がしたくなる……」 竹内「おぉ……」 青木「サボることもあるけど、6号室はみんな俺のところ通ってるからな…真似してみたかったんじゃないかな」 佐々木「入院生活も長くなってきましたからね……焦りを感じやすくなって来ましたかね」 森田「やる気出してくれるのは嬉しいけど、心身共に管理してあげないと体調崩しかねないタイプだから今の状況は危うい……」 (そういうものなんだ……さすが先生達……)

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