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流行期③
【佐々木サイド】
インフルエンザが病棟に蔓延してしまったらかなりまずい……
律がいる2号室は体調を崩しやすい元……免疫抑制剤を内服している子が多いB班の悠太……
6号室はタイミングよく勇人は集中治療室だけど、あの部屋は色んな子が集まってくる……
さぁ、忙しくなるぞ……
青木「そろそろ腹を括れ」
カイト「青木先生抑えにくる時点で終わってない?」
体調悪くても痛いかもしれないセンサーは健在みたいだな……苦笑。サクッと終わらせてあげよう
佐々木「はいじゃあ軽く上見てね。右の鼻に挿れるよ」
カイト「あぁ最悪最悪最悪」
青木「しー」
青木先生がしっかりと頭を固定してくれたおかげでスルッと鼻に検査キットを挿れることが出来、涙目になりながらも頑張ってくれたカイトに労いの言葉をかけた
青木「他の子も周ろうか?」
佐々木「今森田先生が検査に周っているので手伝ってもらえると助かります」
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【2号室】
森田「元、検査するからここ座って」
元「今無理……具合悪い……」
森田「具合い悪いなら尚更検査したいんだけど」
元「……無理…なんか気持ち悪い…」
昨日あたりからまたホルモンバランスを崩し始めていて不機嫌気味だったのに追い討ちをかけちゃったかな苦笑
今日はゲームもずっと充電器にささったままだし、スマホを見ていた様子もない
これがホルモンバランスによるものなのか……
加藤「やっぱり元ちゃんは俺がいいのかな?笑」
元「きた……」
加藤「頭抱えちゃってーそんなに嬉しい?笑」
森田「よろしく」
加藤「はーい」
元の取り扱いはやっぱり加藤先生が1番だな……俺は悠太の検査に周るとするか
おぉっ?……なんか正座して待ってる笑
森田「どうした笑」
遊んでる場合じゃないのに思わず正座してる理由を聞いてしまった笑
悠太「も…もりた…せんせいが……けんさを…して…くださると…おききしまして…そのー…あのー」
森田「なんか緊張させちゃった?笑。B班呼ぼうか?」
青木「抑えましょうか!?」
悠太「!!!!」
森田「違う違う笑。俺に緊張してるの」
青木「………なんで正座してるんだ?笑」
悠太「かー……///」
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