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トラウマを乗り越えろ

【勇人サイド】 プス プス プス…… 勇人「いーたーいー!!」 叫んでも叫んでも誰も助けに来てくれない…… 試しに心電図外してみたけど、看護師さんも忙しいらしくて外れてる事に気づいてないっぽい いらないじゃん!!心電図!!痒いだけじゃん!!外しても誰も付け直しにこないもん!! プス プス プス…… イライラが止まらないぃぃ そして 勇人「痛いー!!!泣」 声出してないと耐えられない お尻に入ってる風船は膨らんだり萎んだりを繰り返して常に刺激してくるし、ちんちんはとにかく吸われてる!! 勇人「無理ぃぃ泣。加藤せんせー!!!泣」 加藤先生いつになったら来てくれるの?? 勇人「ちんちん取れるぅー泣。取れちゃうよぉ!!泣」 手足を動かすたびに抑制帯の金具とベッド柵が擦り合わされてカチャカチャと部屋中に響く 勇人「お願い!!誰か来て泣」 ガラガラ 部屋の扉が開き、2つの足音がだんだんと近づいてきた 佐藤「大丈夫?」 市村「さすがに叫びすぎ」 きたぁ!!!B班の若い先生達!!! 勇人「ぷんぷんするぞ!って言ったのに加藤先生がこれとかあれとかこんなのとか付けていなくなった泣」 佐藤「ぷんぷんしか分からなかった笑」 市村「加藤先生呼ぼうか?」 佐藤「加藤先生処置中じゃないですか?」 市村「さっきいなかった?」 佐藤先生が腰摩ってくれるの気持ちいい♪なんか市村先生も器具の角度変えてくれたし♪ 神か!B班はやっぱり神なのか!! 市村「声ほど厳しい設定ではないんだけどな」 佐藤「勇人痛がりさんだから笑」 厳しい設定じゃない?? 市村「勇人、冷静になって一旦考えてみようか」 膨らんでも親指ほどの太さのバルーンと、弛緩と陰圧をかけてくるポンプの陰圧時間はたったの1分……しかも10分のインターバル付き 勇人「…………」 佐藤「ね?べつにキツくないでしょ?」 勇人「……うん」 佐藤「前にこれやった時の印象が悪かったのかな?笑」 そっか……バルーンとポンプだからもの凄く痛いって思い込んでいたのか…… 冷静になってみたらそこまで辛くない…… そもそも治療お休みの日だからキツイのやる必要ないしな…… しかもあと1時間で終わりの設定だっていうことも教えてくれた…… ゴールが分かってるとより冷静になれる…… 冷静にさせてくれた佐藤先生と市村先生に感謝…… というか……加藤先生教えてくれてもよくない?!!!      もう!!!プス プス プス…… 言いたいことがたくさんある!! 勇人「加藤せんせっ!!!!」 加藤「なぁに?」 いつの間に!!!!

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