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より厳しく……
【佐々木サイド】
勇人「佐々木せんせ〜」
佐々木「あれ?治療終わった?」
勇人「終わったよ」
予定の終了時間より少し早い気がして、治療の途中で逃げてきたのか?ってちょっとだけ疑ってしまった
森田先生ものんびりコーヒーを持って来たし、ホントに終わったみたいだな笑
佐々木「メソメソしてどうしたの?」
勇人「治療すんごい痛かった!!次電気って言われたの!!無理!絶対無理!」
電気か……電気しないとダメなのか…
せめて前立腺マッサージした後に射精出来たらまだ負担少ないんだけどな……
勇人「明後日の治療佐々木先生と竹内先生がいい」
担当指定してくるの珍しいな……よほど不安なんだろか……
森田「明後日は俺と加藤先生でしょ?」
佐々木「……そうですね苦笑」
勇人「ひぃぃ!!」
森田「治療の担当は基本選べない」
森田先生にピシャリと叱られ尻尾の垂れ下がったわんこのように部屋へ戻って行った
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【森田サイド】
佐々木「勃たないですか?」
森田「勃つことは勃つかな……」
前立腺マッサージ後に勇人に扱かせたけど、勇人のテクニックでは到底勃たせることは出来ず……
俺が扱いてどうにか勃たせることは出来たけど、刺激を止めるとすぐにふにゃふにゃになってしまい射精までは厳しかった……
勃起促進剤を辞めてはみたけどグレード4はやはり一筋縄ではいかない……
次回電気刺激をしてまた反応をみるしかないかな……
勇人みたいな甘えん坊は退院してしまったら自分で継続して内服管理は難しいだろうから……できたら内服薬なくても射精が出来るようにして退院させたい
勇人「せんせー」
佐々木「あれ笑。戻って来た」
勇人「グリグリまた頑張るから…電気しないで?」
俺の方は一切見ず、何か逃避策を与えてくれそうな佐々木先生の同情心に訴えかけるように甘えた声で目を潤ませていた
佐々木「電気の恐怖心強そうだね……うーん…」
森田「いや、電気はやる」
ころっと勇人の作戦に引っかかりそうな佐々木先生の目を覚まさせる意味合いも兼ねて、2人のまえでキッチリと治療方針に変更がないことを断言
勇人「……森田先生嫌い!!!泣」
森田「勇人のためです」
嫌われようが……恨まれようが……やれるべき有効な治療は心を鬼にしてもやらなくてはいけない……
可哀想という感情を押し殺したのは何度目だろうか……
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