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(ホテル)名前を呼んで 6
「健人さん。……ちょうだい」
悠里が僕の目をじっと見ながら口を動かした。ずくん、と下腹部がうずいた。
「君は本当にかわいいですね」
ご褒美とばかりに乳首を爪でひっかいてあげると、体を震わせながら悠里が言う。
「おれ、も、名前っ、呼んでっ……」
僕のわがままに付き合わせるのだから、僕も悠里にこたえなければと思う。
「悠里」
僕が名前を呼ぶだけで、恥ずかしそうに俯くかわいいひと。もっと恥ずかしいことを散々されてきているのに。かわいくて、かわいくて、愛しいひと。そけい部を人差し指でなぞった。
「ああっ」
「ふふっ。びくびくしてる。かわいいよ、悠里」
右手が中心部に近づくと、悠里がますます熱を帯びる。
「あっ、うう……」
「悠里。これはどうですか?」
「きもちい、いやあっ」
悠里の力が抜けた瞬間に、腰を押し込んだ。
「うっ」
悠里の顔がゆがむ。ごめん、と思うのに、体は止まらない。どんどん悠里の中を拓くように進んでしまう。
半分ほど入った時、悠里の目から涙がこぼれ落ちた。左手の人差し指ですくい、舐め取ると、悠里が顔を背ける。苦しそうに肩で息をする悠里。頭をなでる。ぴくり、と体が動く。
「ねぇ、悠里。こっち見て。僕に顔を見せて」
左手で悠里の頬をおさえ、無理やり正面を向かせた。目を合わせる。
「やぁっ……見ないで」
涙の跡をなぞるように、キスを落としていく。
「悠里。好きです」
「け、健人、さん……おれ、も」
ぬらりと光った足の付け根のふくらみにそっと触れれば、悠里の身体に力が入る。
「感じてるんですか?」
じっと悠里を見つめる。何も言わなくても、悠里のとろけきった瞳が答えを示していた。
「僕で気持ち良くなってくれて嬉しいです」
「やだ、恥ずかしい。い、言わないで……」
「感じてる顔、もっと見せてください」
悠里の目を見ながら、ふくらみを握り込んだ。上下にゆっくりと動かす。ぐちゅ、ぐちゅ、といやらしい音が鳴る。
「それ、やだっ! なんか変なの来ちゃう!」
「いやならやめますか?」
ぴたりと体の動きを止めた。
「健人さん、いじわるしないで……」
涙目の悠里に見つめられる。ぞくぞくする。
「悠里が『いやだ』って言うから」
「ううう……いじわる、ドS」
「してほしいことがあるなら、言わないと分かりませんよ? 僕も初めてなんですから」
悠里の屹立をやわやわと握り、わずかな刺激を与え続けると、悠里が震えた。
「分かってるくせにっ……!」
「何をですか?」
手を止め、笑顔を浮かべてみせた。そのまま黙って見つめ合う。こらえきれなくなった悠里が、口を開いた。
「して」
僕は無言で首を傾げ、具体的な言葉を要求する。羞恥で顔を真っ赤にして、悠里が言う。
「もっと、いっぱい触って、き、気持ち良く、してください」
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