？？？？？ ちょ・・・え？ ・・・え～～～～～～～～ あまりに突然で衝撃過ぎる舞歌さんからのキスに 俺は多分・・・いや、絶対凄い変な顔になってたんだと思う。 だって・・・ 舞歌さんは唇を離すと笑い出したから。 「あはは・・・湊くん・・・ 　何て顔をしているの？あはは・・・」 「いや、えっ？ 　い・・・今、俺にキスしましたよね？」 「そうだよ・・・」 「ええっ・・・あ、あの・・・」 放心状態の俺に舞歌さんは もう一度、唇を合わせてきた。 舞歌さん・・・ そんなことしたら・・・ 俺・・・ 俺はキスをしてくれた舞歌さんを抱きしめる。 俺が舞歌さんをこの腕に抱いてる・・・ なんて柔らかい唇なんだろ・・・ 舞歌さんの唇から吐息が洩れると 俺は冷静でいられなくなった。 舞歌さんが唇を離そうとするが 俺は執拗に追いかけてしまう。 「んっ・・み・・なと・・・」 この腕から舞歌さんを離してしまうと 全てが終わってしまうようで不安だった。 軽く触れ合うだけのキスから 舌を絡め合うような深いキスに 舞歌さんの手が俺の胸を押して逃れようとする。 そこでハッと我に返った俺が 舞歌さんを抱きしめている腕の力を緩めると チュという音がして舞歌さんの唇が俺の唇から離れた。 息を整える舞歌さんの顔は高揚していて 「湊くん・・・ 　いつもこんなキスをしてるの？」 「え？・・・こんなって？」 「こんな情熱的な・・キス・・・」 そんな質問をされたけど・・・ 「舞歌さんだから・・・」 「僕・・・だから？」 「舞歌さんとだから・・・」 そう答えるしかなくて。 「湊くん・・・」 潤んだ目で見つめられたから 「そうですよ・・・当たり前じゃないですか！ 　舞歌さんとだからです！」」 今度ははっきりと想いを告げれば 舞歌さんは赤くなって俯いてしまった。 今・・・ 今、さっきの舞歌さんの言葉に答えなければ・・・ そう思った俺は 「さっきの質問の答えですが・・・」 俯いてしまっている舞歌さんに切り出す。 俺の言葉に顔を上げた舞歌さんに 「舞歌さんがさっき言った言葉・・・ 　俺は・・・舞歌さんを抱きたいです」 そう伝えれば 「・・・抱きたいだけ？」 舞歌さんの切なげな声。 「そんな訳無いでしょ！ 　俺は真剣に舞歌さんが好きなんです。 　抱きたいだけなんて・・・ 　そんな悲しい事を言わないで下さい！」 「湊くん・・・ありがと。 　嬉しいよ・・・」 「舞歌さんはいいんですか？ 　俺はもう・・・」 これ以上、言葉に出来なくなってしまうと 「いいよ・・・ 　こんなに愛されてるなんて思わなかった・・・」 告白した俺への舞歌さんからの返事が返って来た。 俺は嬉しさのあまり舞歌さんを抱きしめる。 「もう離しませんから・・・ 　ずっと・・・俺の腕の中にいて下さい」 「湊くん・・・」 「俺・・・」 やっと実った恋に想いが溢れ勝手に涙が流れてしまう。 そんな俺を舞歌さんが抱きしめてくれた。 「泣かないで・・・ 　僕は湊くんの言葉を全部受け止めたから・・・」 「舞歌さん・・・」 「僕は・・・ 　僕も・・・湊くんの事が好きだよ」 「舞歌さん・・・」 俺は舞歌さんの次の言葉を待たずにもう一度キスをする。 勿論、今度は優しく慈しむように。 これは夢なんかじゃない・・・ こうして温かい体温が伝わってくるのだから・・・ 俺は舞歌さんを抱き上げベッドまで運ぶ。 舞歌さんは経験があるのだろうか・・・？ 辛い思いはさせたくない。 ベッドにそっと舞歌さんを横にさせると 舞歌さんは小刻みに震えているのがわかった。 けど・・・ もう・・・ 止められない。 ボタンを一つずつ外していくと滑らかな肌が俺を誘う。 「綺麗だ・・・」 「湊くん・・・恥ずかしい・・・よ・・・」 露になった肌に指を這わせる。 舞歌さんは目を瞑り声を出すのを躊躇っているようだった。 「舞歌さんの声・・・聞きたい・・・」 ギュッと閉じられていた瞼をゆっくりと開け 俺を見る瞳は少し戸惑ってるみたいだ。 「そんな・・・」 「聞きたい、舞歌さんの綺麗な声を・・・」 俺は手を唇にかえて舞歌さんの躰に這わせていく。 「 あっ・・・」 ・・・熱の籠った色っぽい声がたまらない・・・ 長かった・・・ 舞歌さんを好きになって見つめるだけの毎日。 でも・・・ 今はこうして目の前にいる舞歌さんを俺は抱いている。 「み・・湊・・・あっ・・・」 「舞歌さん・・・」 聞きたいと言った癖に我慢できなくなって 綺麗な声を発する舞歌さんの唇を俺の唇で塞ぎ舌を絡ませ貪る。 舞歌さんの小刻みだった震えが大きくなる。 「舞歌さん・・・俺は舞歌さんを傷つけたりしませんから。 　安心して俺に全部委ねて下さい・・・」 ありったけの想いを込めた言葉に舞歌さんは小さく頷くと 俺の首に腕をまわしてきた。