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恋愛 5

「湊くん!」 俺を撥ね付けようとする舞歌さんの腕を掴むと ベッドに押しつけた。 「舞歌さん・・・すみません。  俺、もう止める事なんて出来そうに無いです・・・」 「・・・・・・」 俺は舞歌さんの返事を待たず カラダ中に紅い印をつけていく。 ・・・ここまで来たら、もう本当に止められない・・・ 「湊・・・やめて・・・」 舞歌さんが抵抗の言葉をはっしてるけど・・・ 俺はそんな舞歌さんの顔を見ないようにして 下腹部に顔を埋める。 「いや、だ・・・  こんな・・・の・・・湊・・・あぁ・・・」 感じてくれてるんだよ・・・ね? 舞歌さんは俺の髪を掴みそこから離そうとするから その両手首を掴むと指を絡ませベッドに縫い付けた。 「んっ・・・あ・・・あぁ・・・!」 舞歌さんのカラダが弓なりに仰け反る。 「み・・・なとっ!」 白濁を俺の口腔に吐き出した舞歌さん。 その吐き出された欲望をゴクリと飲み込むと 荒い息を吐く舞歌さんの目からは涙が一筋こぼれた。 「舞歌さん・・・  すみません・・・」 「・・・・・・」 「舞歌さん・・・  俺・・・俺は・・・」 「湊・・・」 俺は舞歌さんの涙を拭うと抱きしめた。 「好きです・・・  好きです・・・  俺は舞歌さんが好きです」 舞歌さんが俺の髪を優しく梳く。 「好きです、好きなんです・・・」 「分かったから・・・  もう・・・分かったから・・・  ・・・湊くん?」 俺は泣くつもりはなかったけれど・・・ 舞歌さんに『好きです』と言いながら 舞歌さんの頬に涙を零してしまった。 「湊くん・・・  もういいよ・・・泣かないで」 「俺・・・もう・・・  舞歌さんの事しか考えられない・・・」 泣きながら告白すれば 「湊くん・・・僕も湊くんが好きだよ。  だから・・・抱いても・・・いいよ・・・」 舞歌さんからも告白をもらえて。 「え?・・・本当ですか・・・?」 「でも、無理矢理は嫌だ・・・  怖いか・・・ら・・・」 「舞歌さん・・・わかっています・・・」 やっと通じた想い。 俺はその喜びをぶつけるように 舞歌さんに愛撫を施していき 「舞歌さん・・・大丈夫ですか?」 舞歌さんと一つに慣れた時・・・ 俺は舞歌さんの反応を見る。 これから先は無理矢理に進めたくなかったから。 「うん・・・大丈夫・・・」 その舞歌さんの言葉を合図に ゆっくり律動を始めれば・・・ やはり舞歌さんの顔が歪んで。 「痛いですか?」 「・・・大丈・・・夫・・・」 舞歌さん、大丈夫じゃないでしょ・・・ 本当は・・・辛いんでしょ? 俺は舞歌さんを傷つけたくなくて 中から抜こうとすると舞歌さんの両腕がそれを止めた。 「湊く、ん・・・いい、か・・・ら・・・」 「舞歌さん、でも・・・辛いんでしょ?」 「辛いけど・・・僕は幸せ・・・だ、よ・・・?」 「でも・・・」 「このまま、の方が・・・辛い、から・・・」 そんな言葉・・・ 狡いよ、舞歌さん・・・ 俺・・・本当にもう止められそうにない。 俺は舞歌さんの腰を持ち上げると一気に貫いた。 「あぁ・・・っ」 「舞歌さん・・・」 「みな・・・と・・・ん・・・っ・・・」 舞歌さんの声のトーンが変わってきた。 ・・・感じてくれてる・・・ そう思った俺は律動を再開し 俺と舞歌さんはそのまま昇りつめていった。 舞歌さんを腕に抱き幸福感に浸っていると 「湊くんって慣れてるんだね・・・」 「慣れてなんかないですよ!  舞歌さんが相手だと張り切ってしまって・・・」 「・・・えっと・・・  その・・・良かった、よ・・・」 「え?本当ですか?」 「うん・・・  気持ち、良かった・・・」 恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋める舞歌さん。 舞歌さんが愛しくてたまらない。 俺は可愛い舞歌さんをつい虐めたくなって 「そんな正直に言われても・・・」 言えば 「湊くんったら・・・言うね!」 胸の中から上目遣いで返されて 「俺も気持ち良かったです!」 正直に胸内を告白すれば 自然と舞歌さんから笑みが零れて・・・ 互いに顔を見合わせ笑い合う。 「泊まっていく?」 「勿論です!」 「じゃあ・・・  もう一度抱きしめてくれる?」 「はい、舞歌さんが眠るまで抱きしめてますから・・・」 そんな甘い言葉だけで終わるはずもなく 俺は舞歌さんの温かなカラダに包まれ 幸せの絶頂を何度も感じ朝を迎えた。

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