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第49話
「ああっ、もう、だめ……ひぃつああああっ」
和人が強く中を穿つと押し出されるようにすぐ下のシーツに白濁したものが勢いよく吐き出された。
「ああっ、や……和人ぉ……イクの、止まらな……」
「ああ。まだいってるね」
穿って抜いて、仰向けにされる。さらに奥を突き上げられて泣き声に変わる。
「ひァアアアっ」
吐き出されたものが腹に溢れる。
「ドロドロだね。可愛い。ひなた、もっとイっていいよ」
「か、ずとぉ……もう、一回」
中から引き抜かれてシーツに沈んだ身体を和人が引き寄せる。
この甘い香りがゆるゆると理性を奪っていく。
甘い香りが互いを求める。
「和人ぉ……。もっと、ほし」
腰に足を絡めると、「ああ、いいよぉ。俺ももっと欲しい」と言って、僕を自分の太ももと股がらせて抱き上げた。
「ほら、自分で」
抱き上げてそのまま膝立ちにされる。
和人を跨いだ。
数回は吐精しているはずなのに十分な角度を保った和人のそれが受け止め切れすに溢れて溢れている孔に擦り付けられる。
「ああっ……、入ってくる」
既に腰には力など入らない。支えていた和人の手が離れると、自重で一気に中を穿たれた。
「あああーー……」
仰反るのを和人が抱き止めて支える。最奥だと思っていたそのさらに奥を穿たれる。ピッタリと合わさったまま和人が動かない。
「ああ……あ……和人ぉ……」
足には力が入らないし、腰はもう抜けている。自分で動くことはできない。
「どうしたの?」
下から見上げて和人が笑う。
イきたい。強い快感が欲しい。焦らされて熱くなる。ギュッと目を閉じると涙がこぼれた。
「も、もだめ、動けない」
「ん? 大丈夫だよ、ほら、こうして」
和人が意地悪く下から腰を突き上げる。少しだけ身体が浮いて、ずんっと落ちる。
「ひっあっ、ああっ……あああっだめ、そんな、した、ああぅぅあっ」
「ここ、気持ちいね? ひなた?」
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