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第50話

「うん。ああっいいから、きもちいいから、いきたぃ」  頭を振って訴えると、「イっていいよ。ほら」と下から突き上げられる。何度も出して、もう出すものはない。 「いけ、ないよぉ……くるし……」 「イケるよ。ほら」  和人が身を乗り出すようにして腰を両手で掴んで、突き上げる。 「だめ、ぇ、おかしく、なる」  感じすぎて、涙がポロポロと落ちて身体がガクガクと震え出す。 「なんか、ああっ、くる……ああっ、ヤァだっ」  下腹部に集まった熱が出口を彷徨っている。突き上げられると溢れそうになって、怖くて力が入る。 「ああ、ひなた。俺もいいよ」  興奮した熱い声で言うと、僕の肩に噛み付いた。痛みさえ快感に変わる。肩に噛み付いて、胸の突起を吸い上げられると、「ああっだ、だめ。もう、なるなるっ……ヤァぁ」と悲鳴が上がる。  和人がさらに突き上げてきて、悲鳴とともに視界がチカチカとスパークした。  何かが身体から溢れた。僕と和人の間に透明な液体が溢れてこぼれた。  遠のきそうになった意識をなんとか繋ぎ止めるけど、そのまま後ろに倒れ込んだ。和人が後ろから抜け出た。 「ひなた? 大丈夫?」  荒い息を吐きながら首を横に小さく振る。 「漏らしたみたいになってるよ」  和人が笑いながら腹にこぼれた物を掬い取る。  自分では何がこぼれているのか和わらなくて、和人を見上げている。 「ああ、いいよ。ひなた」  ぐったりと動けなくなった僕の両手を和人が僕の頭の上で一纏めに握って押さえつけた。 「も。無理……」 「ひなたはいいよ」  和人が意地悪く笑う。前はドロドロで後ろも中に出された和人のものが溢れている。  見下ろされてキスをされるとまた熱くなる。  足を持ち上げられて、和人が肩に乗せる。 「ここ、俺の欲しがってる」  さっきまで和人が入っていたところを指で擦られて、グチュんと音を立てて指が中に入れられた。ペニスとは違う動きに身をよじる。

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