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蜜月
恋人と暮らす毎日は素晴らしかった。
セックスはもちろんだ。
口の中まで性器として作っている恋人は、喉まで犯しても感じてイくし、舐めることもしゃぶることも喜んでしたし、その穴の気持ち良さは設計以上だった。
何より無垢でいやらしいのがいい。
マスターにされることをなんでも喜びとするのもいい。
怖がることはあるが、いやがることなどない。
「好き、愛してる」
と心から言うのだ。
嘘じゃない。
それを本能レベルで刷り込んである。
笑顔は本物で、知識はあっても上手く行かなかった家事も段々こなせるようになるのが可愛い。
純粋で一生懸命な恋人。
マスターに喜んで貰おうと、何でも無邪気に頑張る。
可愛いかった。
大量殺戮兵器のための研究をただ1人を幸せにするだめだけに使かうのも、最高のジョークだったし。
時々虐めて楽しんだ。
理不尽に冷たくし、怒鳴りもした。
意地悪をして追いつめて、泣かせて。
でも、泣いても自分を慕うのが堪らなくて。
そんな時ほど執拗に抱いた。
恋人を泣いて謝らせてするセックスは最高だった。
ごめんなさい
ごめんなさいマスター
そう泣く恋人を許さないで虐めるセックスは楽しすぎた。
最後に許してやることも含めて。
もちろんやさしくもしてやった。
外へも連れて行ってやった。
綺麗にかざった恋人を連れて歩くのは快感だった。
人間の恋人など、この恋人に勝てるはずがないから。
恋人は外へ出るのを喜んだ。
知識ではない現実に触れるのを楽しんでいるようだった。
それにはたまにザラリとした感情が湧き上がったが、家に帰って乱暴にセックスをして発散したし、それでも感じる恋人に安心した。
恋人は裏切らない。
何故ならそう作ったから。
「マスター」
そう呼んで自分を見つめる瞳に嘘はない。
それを知っていた。
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