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両想いのその先は……✦side蓮✦5 ※
俺は夢中で乳首に愛撫を続けた。
でも秋さんの口からは、くぐもった声しか出てこない。
必死で声を押し殺すその仕草が、たまらなく可愛い。
でももっと声が聞きたい。
我慢ができないくらい、気持ちよくなってほしい。
もうとにかく必死だった。
「……アッ、……んんっ、ちょ……蓮まって、ストップ!」
「ん……どうしたの?」
「声……出るからっ。…………が……我慢できねぇ……んだよ……」
と、秋さんは真っ赤な顔でそっぽを向いた。
我慢ができない、という言葉が死ぬほど嬉しい。
そっぽを向いてる秋さんに、チュッとキスをした。
「我慢できないくらい気持ちいいの、すごい嬉しい」
秋さんは背中から手を離して、腕で顔を隠してしまった。
「……もう俺……なんか……変だ……」
「変?」
上がった息を整えながら、秋さんは泣きそうな声を出す。
「蓮が……俺にふれてるんだって思ったら……もう頭が沸騰しちゃって……。もう何されても……どこさわられても、気持ちよすぎんだよ……。声……我慢できねぇ……やだ」
「…………っ」
今の言葉がどれだけ俺が嬉しいのか、秋さんは分かってるんだろうか。
「……そんなこと言われたら……余計に止められない……」
俺は秋さんの首筋に吸い付いて舐めながら、乳首を指で弾いてつまんだ。
「あっ、ぁっ、おいっ、やめろってっ」
「煽ったのは、秋さんだから」
「は? あ……煽ってねぇ……って、……あっ、んんっ」
「声が出るのすごい嬉しい。もっと聞きたい。だから我慢しないで?」
恥ずかしいのを隠すようににらむ秋さんにチュッとキスをして、俺はまた胸の突起を口に含んだ。
「あっ、……ぁっ」
背中にしがみつくようにふれてきた秋さんの手が震えていて、可愛くて愛おしさでいっぱいになる。
秋さんの手が背中に戻されて、そこでふと気づく。ベッドに来てからずっと、秋さんの両手が必ず俺のどこかにふれていることに。
その前はどうだった? 玄関では? ピザを食べているときは?
思い返せば、秋さんはずっと俺にふれていたように思う。
死ぬほど可愛すぎて、もう本当にどうしたらいいだろう。
本当に俺と一時も離れていたくないんだと、その手が物語っていた。
秋さんの言う「お前とずっと離れたくない」の言葉の重みを知って、胸が苦しいくらいぎゅっとなって涙がにじんだ。
「あっ、……ぁっ、んんっ」
秋さんの声がどんどん素直にこぼれ、身体をよがらせて俺を喜ばせた。もっと声を聞きたい。もっと。
「……あっ、……ん、れん」
夢中で舌と指で愛撫ををしていると、秋さんの頭が上がる気配がして視線を上げた。
目が合うとうるんだ瞳で見つめて、キスをしてほしそうな仕草。
心臓が破れそうになるほどに可愛い。
たまらなくなって、また唇を奪うようにふさいだ。
秋さんの口角が嬉しそうに上がる。
一度キスをするとやめられない。もう中毒のように。
舌を絡ませながら、秋さんの身体を撫で下ろし、中心のそれを優しく握った。
「んっ、んんっ」
秋さんが身体を震わせた。
ゆっくりと上下に動かすと、秋さんの声がキスに飲み込まれる。
聞きたい。そう思って唇を離すと、さっきより高い可愛い声が上がった。
「アッ、あっ……」
ビクビク震えて腰が持ち上がる。
紅潮して気持ちよさそうな顔の秋さんを見て、俺の心臓もそこも、もうやばかった。
ふいに秋さんの手が背中から消えたと思ったら、俺の股間にふれてきた。
「あっ、だ、ダメ!」
慌てて腰を引いて手から逃れた。
「……は? なんでだよ」
「で、出ちゃうからっ、ダメっ」
だって俺のそこは、もうずっと限界でガチガチだ。
秋さんにさわられたら、きっと秒で出る。
俺のセリフに、秋さんが嬉しそうにニヤッと笑った。
「なに。いいじゃん、出せよ」
「だ、ダメっ」
「なんでだよ、出しちゃえよ」
身体を起こそうとする秋さんを、俺は押さえつけるように覆いかぶさりキスをした。
握り込んでるそれを強めに刺激すると、秋さんの手はまた俺にしがみついた。
「あっ、あぁっ、お……お前、ずりぃ……だろ、あっ」
「ずるくないよ」
手の動きを止めないようにキスをしながら、時々唇を離して秋さんの漏らす声を聞きながら、俺は秋さんとのキスに没頭した。
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