訪ねてきたのは一太くんと遥香ちゃんだった。 ｢こんばんは」 ｢こんばんは。今日は心春と円花と遊んでくれてありがとう」 ｢まどかちゃんとこはるちゃんにぽちゃぽちゃだよってよびにきたんだ」 ｢呼びに来てもらったのはすごく嬉しいんだけど、生憎円花はお昼寝中で、心春はこれからご飯なんだ」 ｢え～～そうなの？」 ｢ごめんね、パパの帰りを待っててくれたんだ」 一太くんと遥香ちゃんがどうする？と目を合わせた。 ｢じゃあ、ごはんとおきがえをもっていく、ではだめですか？」 ｢だめじゃないけど、今日もたくさん遊んでもらったし、そこまでしてもらったら悪いよ」 ｢わるくないよ、ね、ハルちゃん？」 ｢ぽちゃぽちゃ、ハルちゃんといっしょがいいってこはるちゃんが」 ｢え？そうなの？全然聞いてないんだけど」 戸惑う彼をよそに、心春は自分の着替えを両手で抱えて床に引き摺りながら持ってきた。