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新しい生活のはじまり

「ぱぱたんはね、ぽちゃぽちゃとねかしつけのプロなんだよ」 「まかせておけばだいじょうぶ」 「そうなんだ。一太くん、遥香ちゃん、ぱぱたんって誰かな?おじさんに教えてくれないかな?」 「ままたんのだんなさんだよ」 「ままたんは橘さんのことだから、そうなるとぱぱたんは柚原さんのことかな?」 「大せいかい」 一太くんと遥香ちゃんがパチパチと両手を叩いた。 「挨拶がまだだったから挨拶してくるよ。四季、先に食べてていいよ」 心春を右腕で抱っこし、左手にお弁当を持って一太くんたちのあとを急ぎ足で追い掛けていった。何気に円花を見ると目が合った。 「もしかして円花もぽちゃぽちゃに入りたいの?和真さんが戻ってくるまで待ってようね」 円花は泣かないでじっと天井を見つめた。 「誰かいるの?誰もいないよ」 そんな会話をしていたら、彼がテーブルに置き忘れたスマホが突然鳴り出した。

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