心春と円花がお昼寝するのを待って柚原さんと橘さんにスーパーに連れていってもらった。子どもたちは鞠家さんと紗智さん夫婦がみててくれるから心配ない。 はじめて来たスーパーは激安を売りにしているとても大きなスーパーだった。どこに何が売っているのか全く分からなくて。取り敢えず膝の上にかごを乗せたら、 ｢四季さん、お腹に赤ちゃんがいるんですよ。かごは私が持ちます」 橘さんが代わりにかごを持ってくれた。狭い通路では柚原さんが車椅子を押してくれたりと手助けしてくれた。 ｢子育てに答えなんてありませんよ」 橘さんが特売品のキャベツとレタスをかごの中に入れてくれた。 ｢四苦八苦しながら子育てを懸命にしている姿を心春ちゃんも円花ちゃんも見てます。ですからもっと自信を持ってください」 ｢橘さんありがとうございます」 ぺこりと頭を下げた。買い物メモを手に迷子になりながら、人に酔いそうになりながら、一時間近くかかってようやく買い物を終わらせた。