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青空さんとの出会い

「子どもも大人と同じように闘わなければ生きていけなかった。俺は姐さんを殺すように命令された。でも柚原に阻止された。悪さばかりしてきた俺にボスはチャンスを与えてくれた。これで罪滅ぼしになるとは思わない。姐さんは俺を許してくれた。だから、命に代えても姐さんを守るのがいまの俺の役目」 「え?柚原さん?」 後ろの座席に座る柚原さんをちらっと見ると、橘さんの膝の上にごろんと横になり、至福のひとときを過ごしていた。 「本当の柚原を知らない野郎は、能無しの昼行灯とばかにしている。柚原も俺と同じ殺し屋だった。スナイパーとしての腕は今も一流だ」 「それは昔の話だ。今は妻の尻に敷かれているだけのただの専業主夫だよ。妻をサポートし、子どもたちの面倒をみるのが楽しくて仕方がない。青空、四季をあまり驚かせるな。着いたら起こしてくれ」 そう言うと柚原さんは静かに目を閉じた。

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