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青空さんとの出会い
「ここでアルバイトをですか?」
「一日三時間から四時間くらい。電話番と留守番をしてくれればいい。亜優はパソコンの操作は出来るが日本語が話せない。青空は電話の応対の仕方が分からない。これでは会社の評判が下がる一方だ。根岸さんから会社を引き継いだばかりで倒産させる訳にもいかない」
「就職して一か月位で会社を辞めたんです。お役に立てるかどうか、それに……」
お腹にそっと手をあてた。
「取り立ての電話は俺がする。電話が掛かってきたら出てくれればそれでいい。お茶出しは出来る範囲でいい。四季がアルバイトしている間、子どもの面倒は橘と柚原がみてくれるから心配ない。子ども同伴出勤ももちろんO.K.だ」
「和真さんに相談してもいいですか?」
「相談もなにも、その和真から頼まれたんだよ」
予想もしていなかったことを卯月さんに言われて驚いた。
「四季は仕事を辞めたくて辞めた訳じゃない。三人目が産まれたら育児に追われてそれどころじゃなくなる。だから三人目が産まれるまで四季に働くチャンスを与えてほしいってな。家の中にこもっているよりいいんじゃねぇか?心春のためにもなるんじゃないのか?」
「なんでそこまでしてくれるんですか?」
「一度面倒みるって決めたら、とことん面倒みねぇと気が済まねぇ性分でな」
卯月さんがニヤリと悪戯っぽく笑った。
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