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青空さんとの出会い

駅ビルのなかにあるカフェで花先生ご夫婦と待ち合わせをした。 「あら~~四季くんじゃないの。元気そうで良かった」 いつもとなんら変わらない笑顔で二人は迎えてくれた。 「あの……そちらの方は?」 チラチラと見る視線の先にいたのは青空さんだった。しゃがみこみショーケースのなかに並ぶスイーツを熱心に眺めていた。 「彼は四季のボディーガードです」 「ボディーガード?」 彼の言葉にふたりの顔から笑顔が消えた。 「ごめんなさいね」 「まさか中身がすり変わっているとは思わなかったんだ。櫂くんから連絡をもらい血の気が引いた。生きた心地がしなかった。この通りだ、許してくれ」 深々と頭を下げた。 「どうか頭を上げてください。彼が異変に真っ先に気付いてくれたから事なきを得たんです」 「彼が……?」 「甘いものに目がないので」 「そうなんですね」 花先生の奥さんが椅子から立ち上がると、青空さんのところに向かった。 「異変に気付いてくれてありがとう。あなたが気付かなかったら取り返しのつかないことになってたわ。好きなのを食べていいわよ。なんならここにあるスイーツ全部食べてもいいわよ。それくらいしかお礼が出来ないけど」 「いいのか?」 青空さんの目がきらきらと輝きだした。

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