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慶吾先輩

「青空さんや蜂谷さんが心配でいてもたってもいられなくて」 「そうか。心春にまで心配を掛けるとはな。面目ない」 「え?心春?」 ドキッとして体を捻り後ろを見上げると、眠気眼を擦りながらヤスさんに抱っこされた心春がいた。 「ママが急にいなくなって、泣きながらドアを叩いていた」 「ごめんね心春。まさか起きているとは思わなかったから」 「オムツが濡れてて気持ちが悪いから起きたんだろう。オムツは交換はしておいた」 「ヤスさんありがとう。心春、ママっておいで」 両手を広げると、ぬくぬくの心春が膝の上に下りてきた。 「汗いっぱいだね。おうちに帰ったら着替えして、ねんねしようね」 心春は「うん」と頷くと脇の下にすっと手を入れると、ぎゅっとしがみついてきた。

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