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発端

「僕とたもくんときよちゃんははじめから不思議な縁で結ばれていたのかな?」 「こころやすらぎこと何かしかの関わりがあったのかも知れないね。ちなみに和彦さんはそういった宗教が大嫌いな人だった。よし、やっと寝てくれた」 円花を寝かし付けてくれた彼が嬉しそうに隣に潜り込んできた。 「四季、寒い。暖めてくれ」 ぎゅっと抱き締められた。 心春は熟睡中だ。蜂谷さんと青空さんがどんなにイチャつこうが、円花が服を着たくないと泣こうが騒ごうがまったく起きる気配がなかった。 「ベビカズがぽこぽことお腹を蹴ってるから、なかなか寝れないだろう?円花が寝ている時しかゆっくり出来ないんだ。家事はいいから、三十分でも横になったほうがいい。茶碗を洗ったり、洗濯物を取り込んで片付けるくらいは俺でも出来るから、無理だけはしないでくれ」 「ありがとう和真さん。大丈夫かって?みんなちょこちょこと様子を見に来てくれるんだ。こんなに良くしてもらっていいのかなって。バチが当たらないかって。それに………」 そっと伺うように彼の顔を見上げると、 「いつもお世話になっている卯月さんや蜂谷さんたちに焼きもちを妬いたらそれこそバチが当たるよ」 クスクスと笑いながら頭をぽんぽんと撫でてくれると、おでこにチュッと軽くキスをしてくれた。

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