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僕のお兄ちゃん

「心春ちゃんもハルちゃんと同じことを言ってくれるのか。ぱぱたん嬉しいよ」 感涙にむせび涙をそっと拭う柚原さん。 「すっかり目が覚めてしまったな。お目目がぱっちりだ。これは当分寝そうもないな。心春、ぱぱたんっておいで。俺が責任を持って寝かし付けるから、二人は先に寝ろ」 「柚原さんだって疲れているのに」 「こんなの疲れたうちに入らない」 柚原さんが両手を差し出すと、心春はむくっと起き上がった。柚原さんは心春の脇の下に手を差し入れると、よっこらしょと掛け声を掛けて抱き上げてくれた。 「円花が寝ているか、様子を見てこようか?」 奥の部屋へと向かった。でも、なぜかすぐに戻ってきた。 「肝心要のことをすっかり言い忘れていた」 カーテンをさっと引いてくれた。 「和真、お邪魔虫は俺しかいない。ハチと青空は組事務所だ。小さい子どもが二人と、でっかい子どもが二人か、三人いるとなかなか四季に甘えることが出来ないだろう。今夜くらい、思いっきり甘えたらどうだ?新婚なんだし」 「ゆ、柚原さん、あ、あの………」 動揺を隠せない彼の反応を楽しむかのように、愉しげに笑う柚原さんの笑い声がカーテンの向こう側から聞こえてきた。

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