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出来ればこんな形で会いたくなかったのに
「保大丈夫か?」
キヨちゃんが連行されていったあとたもくんは膝から崩れ落ちるようにその場に倒れ込んだ。
僕やたもくんに対し暴言を吐き続けたキヨちゃん。とどめは、
「僕は不幸なんです。だから守って、構って~~あぁ~~ヘドが出る。馬鹿じゃないの。アハハハ」
狂ったように笑っていた。
「挑発に乗るなよ。我慢しろ」
卯月さんがキヨちゃんに飛びかかろうとした彼と慶悟先輩を止めた。
蜂谷さんがたもくんの壁になり、青空さんが僕の壁になり、なるべく視界に入らないようにしてくれた。
「俺らの四季さんを侮辱するとはな。言い度胸だな」
みんな僕よりうんと年上なのに、菱沼組の皆さんは僕のことをさん付けで呼んでくれる。ポキポキと肩や関節を鳴らしてキヨちゃんを牽制し、睨み付けた。
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