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真山さんの決意
グルル~~と唸り声をあげる青空さん。
「青空、頭の角をしまえ。そうやってすぐ焼きもちを妬くんだからお前は」
蜂谷さんがやれやれとため息をついた。
「そういえば青空は四季ラブだったな。四季を取り合ってヤスと取っ組み合いの喧嘩によくならないものだ」
「四季に嫌われたら死活問題だ。喧嘩しないように、仲良くするしかないだろう」
「なるほどな」
真山さんが笑った。
「やっと笑ったな。おっかない顔はお前には似合わない」
「そうか?でもな蜂谷、おっかない顔をするしかないと思わないか?」
「それもそうだな」
蜂谷さんと真山さんの表情ががらりと変わった。ついさっきまで真山さんに焼きもちを妬いて駄々をこねていた青空さんの目付きもがらりと変わった。
目の前には白い服を着た集団が僕たちを待ち構えていた。
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