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家族になってくれてありがとう

「いままで雪が降っていてもさほど気にもならなかったのに。不思議だ」 「どうしたの和真さん?」 「日々の生活と仕事に忙殺されていたからこんなふうに空を見上げて雪を見ることなんかなかった。こんな日が来るとは思ってもみなかった。四季、心春、円花、家族になってくれてありがとう」 「りんちゃんも」 「そうだね。来年の今ごろは円花も歩けるようになって言葉が話せるようになっていて、凛も円花くらいになっているかな」 「こはるちゃん、たのしみ」 「パパも楽しみだ」 抱っこをせがむ心春を笑顔で抱き上げてくれた。 「パパ、キラキラきれー」 「綺麗だね」 心春はそれはもう大興奮だった。 「オイルヒーターを見付けてきた」 ヤスお兄ちゃんが戻ってきた。 「円花、危ないよ」 寝返りを打てるようになり、ころころとどこまでも転がっていくようになった円花。 さっきまで寝ていた円花。いつの間にか起きていて、ベッドの端にいた円花をヤスお兄ちゃんが慌てて抱き上げてくれた。

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