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決別

「クリスマスと正月を過ぎたらパパとママの誕生日だ」 「ほんと?」 「あぁ。だからこうしてパパに内緒で買い出しに来ているんだろう」 「そっか。こはるちゃんわかんなかった」 エヘヘと笑う心春。 駅裏にある大きなショッピングモール。 心春はヤスお兄ちゃんと手を繋ぎ、蜂谷さんと青空さんと楽しそうに話をしていた。 彼はコオお兄ちゃんと、まこ こころの会の新年会に参加している。 バス事故が単なる追突事故ではないということが分かり、被害者遺族たちに衝撃が走った。 あれから槇島さんは黙秘に転じた。 貝のように固く口を閉ざしてしまい、誰に殺害を依頼されたか一切話そうとはしなかった。 「くす玉を作る材料と。飾り付けだろ?あとはケーキの材料と……」 メモを見ながら手際よく買い物かごに入れていく蜂谷さんと青空さん。 「和真に何をプレゼントするんだ?」 「ヤス、新婚に野暮な質問はよせ」 蜂谷さんがくすくすと笑った。

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