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決別

円花は鞠家さんと紗智さんと那和さんがみててくれている。三十分ごとに鞠家さんがヤスお兄ちゃんのスマホに写真を送信してくれるから安心だ。 三十分ごとに送信するのか?冗談だろう。面倒臭い。俺は忙しいんだ。と言っていた鞠家さんだったけど、なんだかんだ言ってやっぱり鞠家さんは優しい。 「さっきまで眠くてぐすっていたから、紗智がおんぶしたらすぐに眠ったって。寝顔がめんげぇーな」 ヤスお兄ちゃんの目尻は下がりっぱなしだった。 「ヤス、歩きスマホは危ないぞ」 「そうだった。悪い」 ヤスお兄ちゃんが尻ポケットにスマホを仕舞った。 「オムツも買ったし、ヤス、あと買うものはないよな?」 「あぁ。心春、お利口さんに出来たから褒美だ。アイスを食べて帰るぞ」 「ヤスしゃんいいの?」 「約束は守る」 「やったーー!ありがとう」 心春がぴょんぴょんと跳び跳ねた。 会計を済ませ、アイス屋さんに移動した僕たちを意外な人が待っていた。

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