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サプライズ

「四季さん食べて」 「しきさんどーぞ」 一太くんと遥香ちゃんが料理を小皿に取り分けて何度も運んでくれた。 「こんなにたくさん食べきれないから、もう大丈夫だよ」 「りんちゃんの分もしっかり食べないと」 「そうだよ」 「りんちゃん、お腹空いたよね?」 一太くんが声を掛けると、ポコポコとお腹を強く蹴られた。 「つよくけったら、ママ、いたいいたいだよ」 遥香ちゃんがにこにこ笑いながら話し掛けるとお腹を撫でてくれた。 「心春ちゃん、いっしょに食べよう」 一太くんと遥香ちゃんが心春の面倒をつきっきりでみてくれた。 円花は鞠家さんの背中に抱っこ紐でおんぶされすやすやと眠っていた。 「四季、食べれそう?」 「いっぺんに食べると気持ち悪くなるから、少しずつでいいぞ。残してもいいぞ。兄ちゃんが食べてやるから」 「俺も食べるのを手伝うよ」 「和真さん、ヤスお兄ちゃんありがとう」 二人を見上げると、にっこりと微笑んでくれた。

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