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ヤスお兄ちゃんと弓削さんはお似合い

「呼んだか?」 しかも弓削さんが缶コーヒーを手に顔を出したものだから、ヤスお兄ちゃんがむせって激しく咳き込んだ。 「ヤス、大丈夫か。取り合えずこれを飲め。ゆっくりでいいぞ」 弓削さんがすぐに駆け寄り、背中を擦りながらコーヒーを一口、二口と飲ませた。 「助かった。サンキュー」 ヤスお兄ちゃんが顔をあげると、弓削さんと目が合った。 「俺の顔に何か付いてるか?」 「いや、別になんでもない」 平静を装っていたもののかなり動揺していた。 「なんだべな。悩みがあんなら相談しろっていっつも言ってぺした」 「そうだな。オヤジが変なことを言うから」 「変なことを言ったつもりはないぞ」 話しが見えず弓削さんが不思議そうに首を傾げた。 「弓削、お前も座れ。一緒に祝うぞ。未知には橘と柚原が付いているから大丈夫だ」 卯月さんが椅子を隣に移動させると、手招きした。 卯月さんはヤスお兄ちゃんと弓削さんをどうしてもくっつけたいみたいだった。 「実は俺も卯月さんと同じことを考えていた」 「え?そうなの?」 「だって見てごらん。すごくお似合いだと思わないか?」 彼に言われ、ヤスお兄ちゃんと弓削さんを見ると、とてもいい雰囲気で談笑していた。

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