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お泊まり会
「ヤクザなんて一生関わることがないと思っていたから、まさか一度ならずも二度も助けられるとはこれっぽっちも思わなくて」
お茶のペットボトルをぎゅっと握り締め昴さんがぽつりと呟いた。
「どういうことですか?」
「四季に余計な心配をかけたくなくて黙っていたんだが、一週間前、昴がアルバイトとして働いていたコンビニエンスストアに二人組の強盗が押し入った。昴が犯人を手引きしたのではと真っ先に疑われて警察に連れていかれた」
「なんで昴さんが?もしかして僕が卯月さんの身内だからですか?」
「違うよ。四季のせいじゃない」
昴さんが語気を強めた。
「昴の言う通り四季のせいじゃない。昴から連絡をもらい、卯月さんに助けを求めようとしたら、たまたま偶然ゆきうさぎ丸が近所を回っていて。ヤスさんに事情を話したらすぐに昴を迎えに行ってくれたんだ」
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