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直矢さんと遥さん
「本当にヤスさんの妹?」
じっと僕の顔を見たのち直矢さんにそんなことを聞かれドキリとした。
「直矢。失礼だよ」
遥さんが慌てて止めに入ってくれた。
「正真正銘俺の妹だ。なんなら鑑定結果を見るか?」
「別にそこまでしなくてもいいけど」
直矢さんと何気なく目が合った。
「ヤスさんを見ていると分かるんだ。嬉しくて浮き足立っているのが。もしかしたら妹がいるかも知れない。死ぬまでに一目だけでも会いたい。強く願えば夢は叶うものだね。四季さんがイメージ通りの人で良かった。年が離れているけど俺の遥と友だちになってくれますか?」
「は、はい」
遥さんのほうに体の向きを変えて右手を差し出した。
「遥さん宜しくお願いします」
「いいの?ありがとうーー!嬉しいーー!」
遥さんが両手でがしっと僕の手を握ると、ぶんぶんと大きく振った。
嬉しくて仕方がない。そんな感じだった。
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