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ヤスお兄ちゃんおめでとう!

「おっさん幽霊と槇島と宗形の遺族のことがある。浮かれている場合じゃない」 「何度も言ってるが明日何があるか分からないのが人生だ。それに人生は一度きりだ。弓削、ヤス、お前らには後悔して欲しくないんだよ。黙って受け取れ。心春を泣かせたらただじゃおかねぇぞ」 「わ、分かりました」 「肝に銘じます」 「ヤスしゃん、いしゃんどーぞ」 「ありがとう心春」 「心春ありがとない」 ヤスお兄ちゃんと弓削さんに一つずつ花束を渡す心春。 「おめでとうゆげさん、ヤスさん。いっせーのーで」 一太くんと遥香ちゃんが声を合わせてクラッカーを引っ張った。パンパンと音が鳴り、 「青空いまだ」 蜂谷さんの掛け声で、青空さんがいつの間に準備したのか紙吹雪を2人に向かってこれでもかというくらいに派手に撒いた。 「ハチ、もしかしてお前も知っていたのか?」 「あとで覚えておけよ」 弓削さんが語気を強めた。 「オヤジが右と言えば右だろう。俺も青空もオヤジに従うのみ。俺らは悪くない」 蜂谷さんの言葉にヤスお兄ちゃんも弓削さんも返す言葉がなかったみたいだった。

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