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二ヶ月後
「四季!」
バタバタと駆け込んできたのはヤスお兄ちゃんとコウお兄ちゃんだった。
「未知さんのときも賑やかだったって南先生から聞いた。おめさんも心配症のあんにゃが二人もいるから大変だな」
斉木先生が苦笑いを浮かべた。
「まずは腹ごしらえだ。産科医の紹介はそれからだ。他の患者さんの迷惑になるから静かにしてっせよ」
病室を出ていこうとした斉木先生が何かを思い出したみたいで一旦立ち止まった。
「すっかり言い忘れていた。産科医も助産師もスタッフ全員女性だ。だから安心していい。四季さんのことは俺から伝えておいた。もし変な目で見たらくらすけると言ってやった」
廊下に出た斉木先生。
「うわぁーー出た!」
びっくりし過ぎて声が裏返った。
「ハチと青空は神出鬼没だからな」
ヤスお兄ちゃんがくくくと愉しそうに笑った。
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