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みんなが待ち望んだ新しい命の誕生

「アキレス腱になり得るが、だから俺らがいるんだ。きみを守るためにここにいる」 「なんでその事を?」 心の声を聞かれたようで驚いてしまった。 「側にずっといるんだ。四季が何を考えているかだいたい分かるよ。姐さんと四季は似てるからな。青空、テーブルを返してこよう。ついでに散歩をしてこよう」 「ハチ、たまにはいいことを言うな」 「たまにはって……あのな……」 「夜の病院か。ワクワクするな。行くぞハチ。レッツゴーだ」 青空さんがテーブルを片手で軽々と持ち上げると、蜂谷さんよりも先に歩き出した。 「青空、待て」 蜂谷さんが慌てて追い掛けた。 「相変わらず騒々しいカップルだべ」 弓削さんが苦笑いを浮かべた。コオお兄ちゃんとヤスお兄ちゃんがキャンプ用のマットレスにそれぞれ横になった。仮眠を取り、交代で寝ずの番をするために。 弓削さんは卯月さんに用があるみたいでメールのやり取りをしていた。

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