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ぱぱたんより強力な助っ人とは……

シャワーを浴びるため、凛をナースステーションへ預けようと、ベビーベットみたいなワゴンを押して移動していたら、 「四季さんお待たせてしまいすみませんね」 橘さんに声を掛けられたからびっくりした。 柚原さんの言ってた強力な助っ人とは橘さんのことだった。 「凛ちゃんはじめまして。橘です」 「凛、ままたんだよ。心春お姉ちゃんと円花お姉ちゃんがすごくお世話になっている人だよ」 「もしかして凛ちゃんを預けてシャワーを浴びに行こうとしています?」 「はい、そうですが……」 「四季さんさえよければ私が凛ちゃんをみてますよ」 「柚原さんとフーさん、一晩中寝ないで僕と凛を守ってくれたんです。なんで僕のためにみなさんそこまでしてくれるんですか?」 「特に理由はないと思いますよ。みなさん四季さんが大好きですからね。病室に戻りましょう。ゆっくりでいいですよ」 「はい」 親代わりとして未知さんの出産に何度も立ち会った橘さん。側にいてくれる。それが心強かったし、来てくれたことがなにより嬉しかった。

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