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チカちゃんも来てくれてありがとう

「チカ、代わるぞ。飯を食ってこい。姐さんと橘の特製弁当があるぞ」 「本当に?来て良かったわ」 「それでいつまでいるんだ?」 「ちょっとヤス。追い出さないでよ。今日のところは最終の新幹線で帰ります」 「今日のところは?もしかしてまた来る気か?」 「悪い?」 「いや、悪くないが……てか、忙しいだろう?」 「ダーリンと二人の妹がいるからこそ仕事を頑張れるのよ。四季、ゆっくりよく噛んで食べるのよ。慌てちゃ駄目よ。押し込んじゃ駄目よ。いい、分かった?」 子供じゃないのに。チカちゃんは本当に面白いひとだ。 「じゃあ、ご飯を食べてくるわね。ヤス、四季と凛ちゃんを宜しくね」 「任せろ」 カツカツとハイヒールの音を鳴らしながらチカちゃんが休憩スぺースへと向かった。 「ヤスお兄ちゃん、和真さんから何か連絡は?」 「まだだが、和真と浩太郎に張り付けて置いた佐治からは家宅捜索がまだ続いているとメールがあった。だから心配するな」 ヤスお兄ちゃんが優しく微笑んだ。

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