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ダブルでおめでとう!

「日替わりでイケメンの顔を拝むことなんてめったにないでしょう?今日はどんなイケメンが四季さんのところにいるんだろってドアを開けるのが楽しみなのよ。どきどきしちゃうのよ」 伊藤先生が頬に両方の手をあててキュンキュンしていた。正直にみなさんそれぞれに伴侶がいると伊藤先生に話すべきか本気で悩んだ。 今日はたもくんと黒田さんと初瀬川さんがお見舞いに来てくれた。 慶悟先輩は一階の総合受付の前で待っているみたいだった。 「すごい数のパトカーと警察官がいてね怖かったわ」 「私もよ。四季くんが無事で良かった」 「心配を掛けてすみません」 黒田さんと初瀬川さんが凛の寝顔を覗き込み、ちっちゃいくて可愛い。目はパパ似かな?口はママ似だね。二人でキュキャと盛り上がっていた。 一方のたもくんは険しい表情で窓から下をじっと見ていた。 「ねぇ、たもくん。あのね……」 「キヨのことだろ?会見は見た。俺には慶さんがいるし、やり直す気はない。どうした四季?俺の顔に何かついているか?」 「今まで慶悟先輩だったのに、慶さんと呼ぶようになったんだ。そう思って。ごめんさない。変なことを言って」 たもくんがしまったとばかりに苦笑いを浮かべた。

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