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子どもたちからの贈り物

「四季さんお帰りなさい」 ランドセルを背負った一太くんとめぐみちゃんと優輝くんがひょっこり顔を出した。 「ただいま。みんなもお帰りなさい。僕が入院しているあいだ心春と円花の面倒をみてくれてありがとう。遊んでくれてありがとう」 「ぼくたち当たり前のことをしてるだけだよ」 「一太くんの言う通りだよ。大きい子が小さい子のお世話するの、当たり前だもの」 「四季さん、しゅくだいが終わったら迎えにくるので、ぼくたちがいいよって言うまで目を閉じててください。車椅子はぼくとゆうきくんで押すので」 「よく分からないけど、目を閉じているだけでいいの?」 「はい」 一太くんたちが顔を合わせると、よっしゃー!と小さくガッツポーズをした。 「起こさないようにしないとね」 「しずかにね」 ねんねしている凛の顔をそっと見る三人。 「かわいいね」 「うん、かわいい」 三人の目がきらきらと輝いていた。 それから二時間後。一太くんたちが迎えに来てくれて、言われた通り目を閉じて、車椅子を押してもらった。 凛は彼が抱っこしてくれた。 「いいよ」 一太くんたちに言われて目をそっと開けると、卯月さんやおじいちゃんたちが広間に勢揃いしていていたから吃驚した。 「準備はいいか?」 卯月さんの掛け声とともにクラッカーが一斉に鳴り「おめでとう!」とみんながお祝いしてくれた。思わぬサプライズに僕も彼も目を丸くした。

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