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子供たちからの贈り物

「三月生まれがあと二人いるような……あぁ~~思い出した!すっかり忘れていた」 「あと5分待っても思い出してくれない時は帰るつもりでいたぞ」 襖が開いてコオお兄ちゃんが笑いながら入って来た。昴さんと斎藤さんと吉村さんも一緒だった。 「ごめん」 仕事で遅くなるから先に始めてていい。コオお兄ちゃんから電話があったのはつきさっきだ。ということは廊下でずっと待っていたということになる。 「浩太郎と翼も三月生まれなんだ。もう一回頼んでもいいかな?」 彼が子どもたちに頼むと、一太くんたちが、 「ここに座ってください」 席に案内してくれてコップと箸と皿も役割分担してすぐに準備してくれた。 「もう一回、かんぱいします。コップを持ってください。浩太郎さんとつばささん、ハッピーバースデー!」 「おめでとーー!!」 一太くんと優輝くんが乾杯の音頭をとってくれた。 「いくつになったんですか?」 おもちゃのマイクを手にしためぐみちゃんがコオお兄ちゃんと斎藤さんにインタビューをはじめた。 「えぇ~~言わないとダメ?」 「年はいいよ」 「じゃあ、はんりょさんとのなれそめは?」 「めぐみちゃんは随分と難しい言葉を知っているね」 めぐみちゃんから容赦ない質問攻めにあいコオお兄ちゃんも斎藤さんもタジタジになっていた。

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