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男子会

その頃彼はというと、縁側にすわり、夜空を煌々と照らす月を眺めながらコオお兄ちゃんたちととりとめのない話しに花を咲かせていた。春とはいえまだ三月。肌寒い。 「和真、茶でも飲むか?」 「卯月さん、ありがとうございます」 「卯月さんもどうぞ」 コオお兄ちゃんたちが隣に一つずつずれて、彼のとなりを開けてくれた。 「翼、座布団ないだろう?」 「大丈夫です。陸玖と半分ずつ座るので」 「そうか?割り込んだみたいで悪いな」 「悪くないです」 斎藤と呼べば翼さんと昴さんが同時に返事をするから、これからは名前で呼ぶことにした卯月さん。 「未知さん待っているんじゃないですか?」 「こういう時じゃないと、この豪華なメンバーが一堂に会すこともないだろ?それに翼と陸玖とはめったに会えないし」 卯月さんがに斎藤さんと吉村さんをちらっと見た。 「どっかの弁護士さんが組事務所の前で挙動不審な行動をしていると鞠家から聞いたぞ。菱沼金融は一階にあるし、遠慮せずに鞠家とハチと青空に会いに来たらいいのに」 「すみません、二の足を踏んでしまって」 斎藤さんがバツが悪そうに頭を掻きながら苦笑いを浮かべた。

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