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悪戯大好き円花

無事に生後九ヶ月を迎え、お座りが安定し、きっとなんかしていない円花。ハイハイでどこまでも行ってしまうから目が離せない。いま、ここにいたはずなのに!?とびっくりするほど動きが機敏で、あっちこっちと移動しながら1人遊びが出きるようになった。 やけに静かなだなと思っていると、ティッシュの箱から中身を引っ張り出したり、本棚から本を出したりと、どこかでいたずらをしている。 円花の好きな場所は台所だ。おばあちゃんか紫さんか橘さん、必ず誰か1人はいるから、いないなと思うときはたいてい台所にいることが多い。 円花の笑い声が聞こえてきたから車椅子に移乗し縁側から外を見ると割烹着姿の橘さんがおんぶ紐で円花をおんぶして、広い庭を散歩していた。 「窓ガラスに白いちょうちょが止まっていて、お外に行きたいと窓ガラスをバンバンと叩くものですから、割れたら怪我をしますからね。ちょうちょを探してきます。四季さん、凛ちゃんが寝ているときくらいゆっくり休めないんですから、横になっててください」 「橘さんありがとうございます」 頭を軽く下げた。譲治さんたち若い人たちも一緒になって円花のためにちょうちょを探してくれた。

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