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自慢の妹

「千里、四季さんは凛ちゃんを産んで間もないんですよ。なるべく休んでもらうためにここにいるんですよ」 ー分かってるって。すぐ終わるわよー なんだろう僕に聞きたいことって。どきどきしながら電話に出た。 ー元カレに聞こうと思ったら焼きもち妬きの伴侶が隣にいるものだから電話をきられたのよ。橋本の身体的特徴、変わったところに黒子があるとか、火傷や手術のあとが今もあるとか、なんでもいいの。教えてほしいのー 急に聞かれて一瞬頭のなかが真っ白になったけど、キヨちゃんともう一回会いたい。その一心で覚えていることを片っぱしから千里さんに話した。 「背中に火傷の痕があります。だからキヨちゃんは水着とか着たがらなかった。あと高校の制服の寸法を測ったときに指の長さが揃った全体的に四角形の足で日本人には珍しいスクエア型だと言われたとキヨちゃんが話していました」 ーすごいわね。ちゃんと覚えているんだものー 「キヨちゃんは僕にとってお姉さん的な存在だった。でも、キヨちゃんは僕のことを嫌っていた。それでもいいんです。キヨちゃんが生きてくれてさえいればいつか会える日がくるはずだから」

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