442 / 457

相変わらず四人は過保護なんだから

「四季、心春と先に食べていいよ。円花と凛は任せろ」 「でも和真さんは?」 「あとで卯月さんたち男性陣と一緒に食べるから大丈夫だよ」 ここに来た目的は、毎日子育てと家事を朝から晩まで頑張っているママと伴侶たちをなるべく休ませるためだ。滞在中は上げ膳下げ膳でのんびり過ごすようにと卯月さんに言われた。 大きい子どもたちは椅子に座り和気藹々とご飯を食べていた。彼と卯月さんと信孝さんと蒼生さんが小さい子たちのお世話をしてくれた。 「四季さん、僕も子どもたちが気になるけど先に食べよう」 未知さんに声を掛けられ箸を持ち上げた。 「まるで四つ子みたいね」 「お姉ちゃんもそう思いましたか?」 「うん。後ろ姿がそっくり。ダーリンと和真、仲良く出来るかなってすっごく心配だったのよ。さすがは遥琉お兄ちゃんが見込んだだけはあるわ。四季、理解ある旦那様で良かったわね」 「は、はい」 不意に話を振られ変な声が出てしまった。 「あれれ?もしかして照れてる?かぁ~~いい!」 千里さんが頬に両方の手を当てて黄色い歓声をあげた。

ともだちにシェアしよう!