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楽しくて賑やかな夜

「和真、どう頑張っても千里には口では敵わない。行くぞ」 卯月さんが彼と肩を組み、コテージへと連れて行った。彼を見送り真っ暗になったリビングを素通りしようとしたら、 「わっ!」 さっきまで誰もいなかったのに。蜂谷さんと青空さんがぬっと現れたものだから心臓が止まるんじゃないか、そのくらい驚いた。 「驚かせるつもりはなかったんだ。許してくれ」 寝ずの番で交代で警備することになったみたいで、玲士さんと大島さんがペンションのまわりをパトロールしていると教えてくれた。 「姐さんには心配症の兄ちゃんばっかいるからな。パッパばかり掛けられる。参った」 青空さんが頭を掻いた。 1日、2日は平日だから一太くんたちは学校があるから一旦家に帰る。青空さんもなめこ農家の安川さんの手伝いがあるみたいで、一太くんたちと一緒に帰り、3日にまたここに来ることになっている。 5月1日に一歳を迎える陽葵ちゃんと、15日に8歳の誕生日を迎える一太くん。盛大にお祝いをすると予定だと卯月さんが話していた。

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