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15 愛しい人(1)

プロダクション事務所の会議室。 新イベントの打ち合わせの後、ヒビキはトキオを呼び止めた。 「トキオ、この間リリースされたヒカルの新曲はもう聞いたか?」 「ヒカルの新曲っすか?」 「ああ。率直な感想を聞きたい」 トキオは、腕組みをした。 「そうですね。曲調をだいぶ変えて来ましたね……キャラのイメージ戦略でしょうか。チャートの反応は悪くないですが……オレは前のキラキラする感じが好きだったな……」 「確かにな。それは俺も同感だ。ありがとう」 「どういたしまして。ははは、どうしたんです? ヒビキさんがオレに感想を求めてくるなんて」 「いやなに、お前、ヒカルのファンだっただろ? だから、細かいところが分かるかと」 「なるほど……それより、ヒビキさん! 次のダイチの新曲楽しみにしてますから!」 「……まぁ、期待していてくれ。ちょっと外に出て来る」 「了解っす! 行ってらっしゃい」 ヒビキは、社を出てタクシーを捕まえた。 行き先を告げ、物思いにふける。 ヒカルは大手事務所に入ったというが、確かに洗練された感じはある。 しかし、この新曲には前に感じたビビッと来る強さが感じられない。 ……という事は、やはり、歌い手ではなくプロデューサーの力。 つまり、カイト、お前の力なのか……。 ヒビキを乗せたタクシーは、目的地へと到着した。 **** ヒビキは、ダイチの部屋を訪ねた。 ダイチは、驚いた顔で出迎えた。 「あれ? ヒビキさん、どうしたんですか? 今日はオフじゃあ?」 「休みの所悪いな……お前にニュースを持ってきた」 「ニュース?」 「ちょっと先だが、ロックフェスの出場が決まったぞ。それもメインステージだ」 「本当っすか! やった!」 ダイチは、ヒビキに抱きつく。 「おいおい、飛びつくなって……」 「だって、俺、めちゃめちゃ嬉しくて……一応目標にしてたんで」 「そうだったな。で、もうひとつニュースがある。新曲を出すぞ」 「うぉー、よっしゃ!」 今度は、ガッツポーズをして飛び跳ねた。 ヒビキは、そんなダイチを微笑ましく見つめた。 「ふふふ、喜んでくれて良かったよ。今度の曲は俺が直々に書いた」 「マジっすか! ヒビキさんの曲、歌うと胸が熱くなるし、興奮するんですよ!」 「そうか……」 「新曲かぁ、早く歌いてぇ」 「とりあえず、デモを送っておく。聞いておいてくれ」 「はい!」 「じゃあ、俺はこれで」 「えっ、もう帰っちゃうんすか? せっかく来たんだから……その、少しだけ……」 ダイチは、上目遣いでヒビキを見つめた。 ほんのり頬を赤らめる。 「夜、また来る……待てるな?」 「は、はい! 俺、楽しみに待ってます!」 「良い子だ……」 ヒビキは、ダイチに軽くキスをし、そしてダイチの部屋を後にした。 **** ヒビキは、事務所近くのいつもの公園に来た。 円形の野外ステージの観客席に座る。 ヒビキは、誰も演奏していないそのステージを見つめ、ふと、ダイチとカイトの演奏を初めて聴いた時を思い出した。 たしかにあの時、ダイチの歌の才能に惹かれた。 しかし、その裏に隠れていたもう一つの才能に気づけなかった。 俺の目は節穴だったって事だ。 セックスシンフォニック。 俺にだけ与えられた能力だと思っていたが。間違いないな……あいつも持っている。 実力はどっちが上か? 俺か、あいつか…… 「ヒビキさん……」 耳元で自分の名前を呼ばれて、ハッとした。 声のする方を見ると、ソラの姿があった。 「ん? ソラ? どうしたんだ? こんな所に……な!?」 「ヒビキさん!」 突然、ソラはヒビキの下半身に飛びついた。 そして、ズボンのベルトを外そうとカチャカチャとバックルを外しにかかる。 ヒビキは驚いてソラの手首を抑えた。 「おい、何をしてる……」 「舐めさせて下さい! オレ、我慢できないです!」 ソラは、必死に訴える。 そして、ヒビキの手を払いのけ、ベルトを外した。 「バカ! こんなところで……」 「ヒビキさん! ああ、ヒビキさん!」 「やめろ! 離れろ……うっ」 あっという間にパンツもずり下ろされ、ヒビキのモノはソラの口に収まった。 ソラは、無我夢中でしゃぶり出す。 「ああ、ヒビキさんのおチンチン……なんて愛おしい……はぷっ……美味しい、ヒビキさんのおチンチン……はぷっ、ちゅぱ、ちゅぱ……」 「いきなり……やめろ……うう」 「固くなってきた……れろっ……逞しくて素敵です。オレ、舐めてるだけで……体が火照ってきて……いきそうです」 「ば、バカ! 人に見られる……ううっ」 「ちゅっぷ、ちゅっぷ……いいんです。人に見られたって構わない……ううん、見てほしい。オレがヒビキさんのおチンチンを頬張る姿を!」 狂ったようにヒビキのペニスを舐めるソラ。 ヒビキは、フェラの快感に耐えながらソラを観察した。 いったい、どうしたって言うんだ……いきなり白昼の公園で堂々とフェラを始めるなんて。とても普通の精神状態じゃない。 ……それに信じられん。あの真面目で我慢強いソラが、こんな性欲に溺れた姿になるなんて……。 遠くの方から声が聞こえた。 数人の女性のグループがこちらを見ている。 「きゃー、ちょっと、見てあれ!」 「やっだーっ。男同士で」 「やばくない? あれ!」 「ちょっと、まって、あの人どこかで見たような……」 ヒビキは、急ぎソラの手を掴み体を振り払った。 ソラの口から、勃起チンポが弾け飛び、その先端部とソラの口とで糸を引いた。 「くそっ、まずい。ソラ! こっちへ来い!」 「ぷはっ……はぁ、はぁ……ヒビキさん……何処へ? もっとおしゃぶりさせて下さい……」 お預けをくらった犬のように、悲しそうな目をヒビキに向けた。 **** 二人は、公園の男子トイレに駆け込んだ。 個室に入り繋がる。 「うっ、ううっ、ああ、ヒビキさんとのセックス、久しぶりで……気持ちいいっ……うっ、ううっ……感じるっ、感じるっ……うっ、ううっ」 「はぁ、はぁ、はぁ……ソラ、一体、どうしちまったんだ……こんなにいやらしくなって」 ヒビキは、ソラを便座の上に座らせ、両脚を抱え込み下半身を押し付けて突き上げる。 既にトロトロになったソラのアナル。 生温かいゼリー状の肉ヒダがヒビキの男根に圧を加える。 逆に、ヒビキのモノは、ソラの奥の奥をほじくり返すように性感帯を攻めていく。 ソラは、痙攣が止まらずに顔をひきつらせた。 「うっ、ううっ……あわわ……ひぃ……いくっ、いくっ」 「くっ、なんていう締め付け……持ってかれる」 「いくっ! いくっ! あーっ!!」 ソラは、体をグイッと反らせて悲鳴を上げた。 ピュッ、ピュッ、とソラのペニスの先からは濃い白い液体が発射される。 同時に自分のオス膣に入った男のモノをギュッと締め付けた。 「ダメだ……俺もだ。うっ」 ヒビキは、ソラの中で思いっきりザーメンを暴発させた。

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