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魔王城5

 人族との国交回復に向けてキョウが忙しくなったので、俺はやっとリイとゆっくり話が出来るようになった。 一応作ってもらえた俺とリイの部屋でくつろいでいる。キョウの部屋とは扉続きだからすぐにそっちに行けるようになっているんだ。 なぜ一応かと言うと、夜にはキョウの寝室に居ないと魔王様が激怒するからだ。で、その間リイは俺たちの部屋の逆隣にあるこれまた扉続きのレイの部屋に行く。 別にそのままこの部屋に居てもいいのに、あえて行くって事はそういう事なんだろう。 ユイくんとルーも同じような状況だ。 「なぁ、リイ。」 「何?」 「大型猛獣×猫でどうやってヤルの?」 「直球で来たなっ?!!」 「だって物理的に無理そうだから心配で・・・」 「嘘だねっ?!興味しかないよねっ?!!」 「うっ!まぁ、確かに興味しかない・・・って事はないよ?!これでも相棒の心配はしてるからね??!」 「・・・ま、まぁそこは信じるよ。長年一緒に過ごした相棒だし。」 「・・で?」 「で??」 「で、どうやってヤッてるんだよっっ??!!!」 「うにゃーんっ!!精霊にも羞恥心はあるんだからね??!」 「俺とリイは一心同体なんだからっ!!教えてよっ??!!!」 「うっ、今ここでの俺たちの姿は魔族や人族が最初にイメージした姿なんだよ。精霊界ではもっと姿があやふやと言うか、精神体に近いの。 だから大きさとかはそんなに関係ないって言うか・・・」 「へえっ?!サイズを変えられたりするの?」 「まぁ、それも可能だけど、どっちかって言うと肉体的な交わりより精神的な交わりが主流・・・って、もういいでしょっ?!」 「はぇー、精神的な交わりってどうすんのか気になるんだけど。」 「もうっ!精霊ハラスメントだよっ!!どうせそのうち嫌って言うほど分かるから・・・」 コンコンコン。ん?ノックの音だ。 「はーい。どうぞ?」 「アスラくん、お昼ご飯一緒に食べない?俺の部屋に用意してもらうから良かったら来てくれないかな?」 「おっ!いいね。行く行く!」 俺とリイは早速ユイくんの部屋に行く。 お世話をしてくれる執事や侍女もいるけど、俺たち専属でぴったりくっついてるような魔族はいないから楽だ。 俺に専属の誰かをつけるのをキョウが嫌がったんだよな。シグも同じで、ユイくんにも専属はいない。 ユイくんの部屋に入ると、すでにお昼ご飯が並んでいた。そうそう、この魔族の国って、前世の日本で食べていた洋食っぽいご飯が主流なんだよ!俺、そんな設定にしたっけ?まぁいいや。美味しいし嬉しいから。 今日のお昼ご飯は、オムライスと、から揚げがトッピングされたサラダ、そしてミネストローネ!最高だねっ! 「いただきま~す。」 俺、卵料理好きなんだよね。オムライスうっまぁ!! 「ユイくん、長とはどう?無茶な事とかされてない?」 「えっ?!」 ちょっと真っ赤になってるけど大丈夫? 「う、うん。俺、自分があんなに快楽に弱いとは思わなかった・・もう、なんて言うか・・・うん。」 うん、大体分かった・・・ 「そ、それにルーも悪いからね?!俺あんな事する気はなかったのにっ!!」 「ちょ、ちょっと待って??何したの??!」 「えっ?ユイルーになって・・・」 マ・ジ・で??!!! 「だってローがしたいって言うから・・僕も興味あったし・・・」 「えーっと、やっぱり違うの?さっきリイに精霊は精神的な交わりをするって聞いたんだけど・・・?」 「そう!何かね、精神的にも繋がってるのっ!!体だけじゃなくて脳でもイッてる感じ?シグローにすべてを支配されて同化する感覚に体の快感もプラスされるんだよ?あれはヤバい・・・もう言葉には出来ないよ。 しかも猫科の動物のモノって挿れると棘が引っかって抜けないようになるじゃない?あれの快感に特化したバージョンっていうか・・・」 ちょっと待って??!!!そんな事してたの?!そりゃ、あの一週間ぶりの対面の時の状態になるわけだ。で、そのチンコ情報怖すぎなんだけど?!!! 何となくリイの方を見てみる。 「僕と魔王様に感謝しなよ。レイはめちゃくちゃヤリたがってたんだけど、魔王様がとりあえずアスだけを堪能するって拒否したんだ。 で、そんなレイを宥めるのに僕も大変な目にあったんだからね!!」 マジか?!まさか本当に俺の状況が一番マシだったなんて?!! 「俺の場合はさ、最初に憑依した状態で会ったからシグもローも我慢出来なかったみたい。」 な、なるほど。憑依解除してて助かったわ俺。

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