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第72話

「さぁ、シルヴァ。私のキスに応えなさい!」 命令され、吐き気がする程に大嫌いな男のキスを受け止めた。 口内を犯され、込み上げる吐き気を必死に堪えるシルヴァに 「そうそう。そうやって従順にしていたら、み~んな幸せになれるんだよ。シルヴァ……」 そう耳元で囁かれた。 そしてルーファスが指を鳴らすと、甘い香りのするお香と美しいサファイアの色をした小瓶が運び込まれた。 「シルヴァ、この瓶は美しいだろう?まるでお前のその瞳の様だ……」 そう言いながら、小瓶の蓋を開けてシルヴァの身体に垂らして行く。 ドロリとした蜂蜜色のそれを、ルーファスは楽しそうにシルヴァの身体に撫でるように塗り込んで行く。 すると、塗られた場所から身体に異変が起こり始めた。心臓がバクバクと嫌な音を立て始める。 「貴様……これは、禁じられた媚薬では無いのか?」 睨み上げてルーファスに呟くと 「おや、さすがシルヴァ元王子。身体に垂らされただけでお分かりになるとは」 そう答えると、シルヴァの乳首に指を這わせながら 「ご存知ですか?これを塗られたら、どんな屈強な戦士さえメスになるんですよ」 楽しそうに話し出す。 「特にこれは強い薬でね。いつか貴方を私のモノにする為に用意しておいたんですよ……シルヴァ」 ヌルヌルとした液体の滑りを利用して、執拗にシルヴァの乳首を撫で回すルーファスが与える刺激を、シルヴァは唇を噛み締めて必死に堪えていると 「おやおや、シルヴァ……。いけない子だなぁ~。声を殺して良いと、誰が言いました?」 両乳首を強く摘まれ 「あうっ!」 シルヴァが呻き声を漏らす。 「貴方が反抗的な態度を取るなら、どうすると言ったのか忘れたのですか?」 ルーファスの声に、シルヴァはハッと息を飲んだ。 「分かれば良いんですよ。さぁ、今の態度に対する罰を……誰に与えましょうか?」 そう呟いたルーファスに 「頼む!止めてくれ!…………もう、反抗など決してしないと誓う。だから…………」 必死にシルヴァは縋った。 「言葉ではどうとでも言えますよね?」 「なんでもする。私が出来る事はなんでもするから!……だから頼む」 泣きながら訴えるシルヴァに、ルーファスはうっとりした顔でシルヴァの頬に触れると 「あぁ……貴方は流す涙までなんて美しい」 そう呟くと、シルヴァの頭を掴みルーファスの下半身にシルヴァの顔を押し付けた。 「では、シルヴァ。貴方の意思で私のモノを舐めて下さい」 と言われた。 着衣の上からでも、興奮して形を変えているルーファスのモノが顔にグリグリと押し付けられる。 嫌悪に吐きそうになりながら、シルヴァはルーファスのベルトに手を掛けた。 カチャカチャと音を立て、ルーファスのベルトを外してパンツのファスナーを下ろし、下着の中から凶悪なモノを取り出した。 「うっ……」 と吐きそうになるのを堪え、先端に舌を這わせる。チロチロと舌先で舐めていると 「シルヴァ王子……いや、元王子。そんな生チョロい舐め方で、私が満足する訳が無いでしょう?」 そう言うと、髪の毛を掴んでシルヴァの口内にねじ込んできた。 「うぐっ!」 シルヴァが突然の喉の攻め苦に声を漏らすと 「あぁ…………夢にまで見た、このサイファス王国の宝石。気高き騎士が私のモノを咥えている」 ハァハァと荒い息を吐き、ルーファスが腰を動かす。 「さぁ、シルヴァ。貴方も私に奉仕なさい!私が満足出来たら、先程の無礼は許して差し上げますよ」 ルーファスの声に、シルヴァは必死に舌を使い口を窄めてルーファスをイかせる事だけ必死に考えた。ルーファスの様子が気になり、視線を向けるとルーファスのブルーグレーの瞳と目が合ってしまう。その瞬間、ブルリと身体を震わせてシルヴァの口内にルーファスの欲望が吐き出されたのだ。

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